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7/07/2010

Bloodthirsty Fan?

 ぼくは、Bettyの弱点をまた見つけたDenny。
Bettyはドライヤーもきらいだけれど、もっと怖いのは団扇なんだ。

ママのお気に入りのこのお店。
ここの団扇も怖いんだって
 
 団扇をママが持ったとたん、Bettyは存在感を消してケージに向かって密かに走る。まさか、これでママがBettyにお仕置きをしたわけではない。

 ママが殺すのは蝿だ。
 夏場はごくごくまれに、11階の我が家まで1匹ずつ迷い込んでくる。
 別に今時の自然志向というわけではなく、田舎育ちのママには害虫退治にもいくつかこだわりがある。殺虫剤は少々噴霧したところで蝿には効かない。逆に家の中が汚染される気がする。かといって、まともに叩き潰すと汚らしい。
 そこで空中で叩き落して、気絶したところを捨てることにしている。団扇はバトミントンのラケットのように使うのにちょうどいいのだ。
 昭和時代にはどこの家にも「蝿タタキ」なるものがあったような気がするけれど、長野県だけ?

 かくして、蝿が発見されると、ママは団扇を持って蝿の通り道に仁王立ちになる。パターン化されている蝿の動きを追うママの殺気が、Bettyを怯えさせるのだ。

怖いの。ママは本気で殺す気なんだもの。
 
 今日もママが構えたとたん、Bettyは消えた。
 ぼくはなんだかうれしくて、わくわくした。何が起こるのかなって座り込んで見ているうちに、ママがあっさり仕留めた。老眼が始まっているくせに、動体視力はなかなかだね。

 気絶した蝿を包もうとティッシュを取りに行っている間に、ぼくはゆっくり近づいてみる。ちょっと前のカナブン事件を思い出したママは、奇声を発してぼくの動きをけん制した。
 やだなあ、蝿なんか食べないよ。たぶん。

ふふっ。

7/06/2010

How to Wash your Dog

 わたしはドライヤーが嫌いなBetty。だから今日の午後は最悪!ケージに逃げていた。

Denny、説得しても無駄。
あのドライヤーの音が怖いの。

 本日はお日柄もよく、雨も降りそうで降らないので、子犬臭いDennyをママが洗った。

 新陳代謝がよすぎて、直径5ミリのフケが盛大に出続けたこの1月半。ママの我慢も限界に来ていた。粉雪のように家の隅から隅までちらばり、フローリングにこびりく。掃除機の排気も犬の足裏臭い。時折襲うくしゃみと鼻水。
 予防接種後2週間したらシャンプーOKと、獣医さんに言われていた。しかし今日で10日目だから誤差の範囲かも、と決行したのだ。

 犬は健康のため1ヵ月に1回シャンプー。ラブたちは一緒にシャワーを浴びながらさくさく洗って、ごしごしタオルドライして終了。療養中のCookieには最低限のドライヤーをかけたけれど。うちの犬達は皆、偶然にも毛が薄かった。だから2匹一緒に洗ってもたいしたことはなかったのだ。さて、ゴル坊やはいかに?

いくら寝起きだとはいえ、
その顔、子犬的にまちがっているよ、Denny。

 では、開始。ママもシャワーしながら一緒に入るので写真は撮れません。

 なぜこんなに背中も首周りも皮がたるんでいるの?まるでセーターを着てお風呂に入ったみたい。顔のしわは引っ張られて伸びたようで、いつになく精悍なシャワー中。

シャンプーなんか楽しくない!
ちょっと腹が立つから噛んでやる。
シャワーがかかっていた時の方が、いい顔らしい。

シャワーにちょっとばかりびびったことを
兄弟には知られたくないんだけど。
 
 水分をよく吸収するというタオルでざっと乾かしたら、いよいよ1500Wの人間のヘアサロン用ドライヤーの初登場!マイナスイオンが髪をつるつるさらさらにするとAoao絶賛。
 大型長毛種の飼い主さんたちが、シャンプーの後1時間も2時間もドライヤーをかけるっていうので、ママはすっかりおびえていたんだ。これなら少しは手早くできるかも。

ああ、きらい、きらい、大きらい!
どんなに性能がよかろうが、この音がいや!

 温風で遠くからざっと乾かして、冷風で耳のまわりなど細かなところの湿り気を近くから吹き飛ばす。15分足らずで程よく乾いたんだって。Dennyは冷風はあまり嫌がらないそうだ。わたしにもやってみようなんて思わないで。

お散歩で長~い草をかじっていたら、
家に帰ってからのどにつかえて、
夕ごはんごと吐いちゃった。
変な病気じゃないといいけどって、
またママが心配している。

7/05/2010

The Power of Love

 ぼくはハワイアンのCDでお昼寝させられるDenny。
ママがゴルフの練習に行く時、ぼくはケージに入って寝て待つんだ。のんびりした音楽を聴きながら、ママが背中を扉にくっつけて、ぼくがそこに前足をつけて・・・、そうしているうちになぜか寝ちゃうんだ。
自分のスイングしているビデオは
見るに耐えないと嘆くママ

 なぜかちっとも上達しないママのスイング。なぜなら全身力を入れすぎるから。特に右手の力が抜けない。しかも動きが早すぎる。これはすべてラブ飼い11年のせいだとママは言う。

 Cookieは、ママがお散歩デビューの楽しさにはしゃいでいるうちに、まるで暴れ馬のようになっていったそうだ。
 原因のひとつは、誰かにあいさつする度に、ダッシュして飛びつくことを許したから。ここは犬密度が高いから、子犬はみんなにちやほやされる。そして犬に引っ張られて、浮かれた人間も前に進むからいけない。「あら~、こんにちは~」って言いながら、恐ろしい暴れん坊を育成していったんだ。
 もっとも、パパは引っ張られても平気。力も体重があるからね。今でも自分はみごとに犬を歩かせていると信じている。でもね、リードがいつも突っ張っていますよ。
 まったく、格好悪い飼い主夫婦だね。

 Cookieの並外れた足腰の強さと、テンションの高さもあって、ナイロンの可愛いリードでは手がやけどした。熱くならない革のリードは何度も切れて、浅草で縫い直してもらった。

 どんなタイプの首輪もたいして変化なかった。動きが早すぎて、チョークを効かせるタイミングには決して間に合わない。舌が紫になっても前進したいときは前進する。その時人間の声は聞こえなかったらしい。
 ある訓練士さんに法事の時に預けたら、「本当に奥さんがこの犬を散歩させているんですか?」って妙な感心をされた。

 ママは手に食い込むから爪を伸ばせなくなり、結婚指輪は楕円形になった。足元はいつもがっしりしたスニーカー、お散歩バッグを持つと中身が吹っ飛ぶので、ウエストポーチかエプロン型お散歩バッグが定番。

 いつも何か極端な動きに対応できるよう、全身身構えて散歩し続けた日々。実に愚かな飼い主の典型だった。でも、今はなつかしくさえ感じてるママ。
 久しぶりにここで1曲。The Power of Love

 
頭のサイズは一緒ぐらい。
口はぼくの方がでかい。

 Bettyの時は、この反省を踏まえて、いろいろ工夫してみた。まあ、体重が軽いこともあって、コントロールしやすいみたい。まずまずの歩き方かな。車に乗る前だけは、興奮しておかしくなっちゃうんだけれど。

 ただし、売られたけんかはすべて買っちゃうところが、頼もしくも危なっかしいBetty。一緒に歩いている友達犬のけんかにも、積極的に加勢しちゃう。
 気が弱くて逃げ腰だったCookieとは、また違う大変さがあるね。

 さて、ぼくのお散歩がもうすぐ始まる。
 リードをつけて家の中、エレベーターホールの周りを歩いてみる。ママの左横について歩いて、何歩かごとに座っておやつをもらうだけのこと。変な方向に勝手に行こうとしても、無理だと理解するためでもある。ここまでは楽勝。

 
散歩ってやつはうまい。
でも、この革のリードは高いってママが怒る。

 ぼくがどんな男か、本当にわかるのはこれからだ。

7/04/2010

Mobile suits

 わたしはララァ・スンなんて知らないBetty。
 オタク第1世代のママのことはどうでもいい。Aoaoの嗜好は遺伝だとよく知っているから、どんな趣味でも動じない母親だが、それはそれで犬には関わりがない。

 だが、迫りくるDennyのお散歩デビューの準備は、じわじわ進んでいる。
 お散歩の時にごろんごろんと転がって、ごあいさつをするというパターンが多かったご近所のゴルパピーたち。相当汚れると聞いて、ママは、とりあえず手持ちの小さめの洋服を着せてみた。それって、つまりわたしの服でしょ。

まだタンクが決まるほど、
胸の筋肉はないわねえ。
気持ち悪い。この布!脱ぐ!
それ、お気に入りの色なんだから、噛まないで!
ぐえええ~。悪い子になってやる~。
それ、着心地いまいちでしょ。
 脱ぐの手伝ってあげる。
これは誰にも似合わない服だね。

 わたしの服をとりあえず着ることができてしまう3ヵ月の赤ん坊って妙。もう15kg超えたし、Denny、いったいどこまで大きくなるの?

 明日からは家の中でリードをつけて動く訓練を始めるらしい。がんばって、ママ。わたしと同じことをやって、うまくいくとは限らないよ。どんどん大きくなるから、失敗は許されないしね。

 エネルギーが余って余って、ややおじさんっぽいけどアムロ・レイになっているDennyを、何発もなぐってみたいけど、殴れないから噛み付いて・・・とにかくここ数日大騒ぎの我が家。

 2匹の走り回る足音はまるで違う。タッタッタッタと軽やかで速いわたしと、ドスキュドスキュと湿った肉球の音が愉快なDenny。
 人間をよけるのが下手なDennyに、後ろから突き飛ばされるとママは転びそうになる。

 夕方、疲れ果てたパパとママは恒例のさつきドッグランの草刈に脱出した。しかし、ついたとたん夕立が。みなさんと雨宿りしながら、ちょっとおしゃべりして帰ってきた。これも楽しいよね。
 けなげに草刈に参加したラフコリーのリタと、ビーグルのヘンリーはびしょぬれ。お疲れさま、みんな。
豪華な胸のまわりがぬれちゃってます。

7/03/2010

Parental Testing

 ぼくはこの家のパパと似ていると思うDenny。

 Aoaoの学校の保護者会から帰ってきて、へとへとのママ。ぼくたちはパパとお留守番していたんだ。

 人間のお母様用の服から、犬のママ用の服に着替えようと寝室に入ったとたん、パパの叫び声が響いた。
 「あ~、デニ男~!ママ~!ママ~!」
 ひとつ年上の人間の男の母親になった覚えのないママは、ものすごく不愉快なモードでリビングに急行した。

カバーの下にしみちゃったねえ。
すぐにぼくを抱き上げれば
おしっこ止まっちゃうんだよ。 
まあ、重いけどさ。

 ごめん、ちょっとパパとはしゃいでたら、ママのお気に入りの羽毛ドッグベッドにお漏らししちゃったんだ。でも、これはぼくの責任じゃなくて、パパのせいだよねえ、この家ではさあ。

 ママの予想通り、お漏らしされたドッグベッドを前にパパは呆然と座り込んでいた。おしっこはどんどんしみていく。ぼくは状況をじっと見守っている。
 ぼんやりしていないですぐ動くべし!と厳しい指示が出され、パパは後始末に追われた。いつもどおりの展開だ。
 ママは20年間パパを甘やかさなかった。でも、あまり進歩もないらしい。

 けっこうやばいね。
次は気をつけてよ、パパ。

 パパは、ゴル系の男だよね。ラブ系のママには、ぼくたちのノリがわからないんだよなあ。

 だから、パパといると気がゆるむのかな。前回の失敗も、パパと遊んでいる時で、パパのベッドの上でだよね。あの時も、ママが来るまでのんびりしてたでしょ。ねえ、ぼくと似てる気がしない?

Bettyは、ぼくがこの頃しつこいからって、
すごく怒っている。
お散歩直前は荒れるのが子犬でしょ。
隠れたいけれど、もう入りません。
パパと一緒に受けて立つしかないんだ。

7/02/2010

Happy Birthday in Heaven

 わたしは、ときどき窓から空を眺めているBetty。

 今日はCookieのお誕生日。11歳おめでとうって、またケーキを一気に食べたかったね。

去年の10歳の誕生日のケーキ
ふた口で召し上がったCookie。


 これはお相伴したわたしの分。
もちろんひと口でいただいた。

 2匹そろっての写真を取る暇も無く、胃袋の中に消えていったケーキたち。お皿は2枚ともテーブルから落とされて、とことん舐められた。丈夫なお皿で本当によかったね。

 その10歳の記念にしたCookieの健康検査からいろいろわかって、すべてが始まった。本当に嵐のような1年だった。

 今、Cookieは愉快にボーイフレンドたちと遊びまわっているよね。ちょっと厳しい先輩女子にも、調子よく合わせているはず。どこも痛くも、苦しくも無いでしょう

 わたしには、白くてでっかい弟がいて退屈する暇もないよ。ママはまたいっぱい犬ごはんを作っているし、Aoaoは奇声をあげてわたしたちを抱きしめる。パパはドッグランの後、ちゃんと足を洗わないって怒られている。だから、大丈夫。もう大丈夫だよ。

Dennyと同じ頃の最高に悪い赤ん坊だったCookie。
人間は傷だらけ。服は穴だらけ。
おもちゃはすべて破壊。
まさにFTタイプの黒ラブの子犬そのもの。

 

7/01/2010

Hand Puppet

 ぼくは、ちょいワル坊やになったDenny。
 ママのベットサイドにあった、編みぐるみの指人形「やぎくん」を拉致したとたん、捕まった。

中に綿を詰めて20年以上お座りさせている。
時々洗っちゃうところが、うちのママ。

 この「やぎくん」は、ママが会社の広報部の下っ端の頃に頂いたもの。クリスマスパーティか何かの時、コピーライターさんが「彼女の作品なんだけど」と、わたしたち女性社員にひとつずつプレゼントしてくれたものだ。

 時はバブル経済の最高潮。老いも若きもどこか浮かれていて、今から思うとへんてこなこともたくさんあったらしい。
 でも大学時代は、3年の3月までしっかり遊んだし、勉強もそこそこした。均等法施行直後の入社で、試行錯誤ながらも大切に育ててもらえた。たぶんAoaoがこれから直面するものより、のんきで幸せな20代だったママ。
  
横向くと顔がたれちゃうんだけど、
それはともかくとして、
なにか文句ある?

 バブルとなって消えてしまったものも多い時代だったけれど、たくさんの種がまかれて、いくつかは21世紀にみごとに開花した。この「やぎくん」はそんなクリエイター心を感じるから大切なんだって。この作者はどんな21世紀を迎えたのかな。

 あの頃身に着けたものなどは、処分されたり、クローゼットの奥深くしまいこまれている。でも、この「やぎくん」は、結婚しても、引越しても、ずっと飾ってある。

 
ママ、あの坊主、どうも生意気ですよ。
ちょっとばかり、しめますか?

 そんな「やぎくん」は、いつも子犬に狙われる。CookieもBettyもみんな狙っては、間一髪のところ未遂に終わった奇跡の「やぎくん」。
 ぼくもやっぱりだめだった。

 
素直にごめんなさいって謝りなさい!