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5/05/2011

Kitty's Day

 ぼくは、当然一人息子として初めての端午の節句をお祝いしてもらえると思っていたDenny。今日、我が家はお祝いどころじゃなかった。
 きっと先日、ママが脈略もなく「にゃっとう」なんかブログにのせるからだ。

このラブ箱の中身が問題なんだな。

 ママが朝の散歩の時、ドンキホーテの前の歩道で子猫を見つけた。手のひらにちょうど乗るくらいで、伏せの姿勢で頭が少し動くだけ。ぼくたちはじっと見守った。威嚇する野良猫ならBettyは全力で張り合うんだけど。

 パパとママは微妙な顔をしてもぞもぞ話し合って、そのままにしてドンキホーテの周りをぐるりと回った。しかし期待むなしく、親猫は迎えに来ていなかった。
 やっぱりそこで伏せをしている子猫を、ついにママが拾い上げた。ウンチ袋の紙の部分で包んで、軍手でまるでささげ持つようにして歩くママの後ろを、もっと歩きたいぼくたちを連れてパパが必死に追いかけたんだ。


 あまりに弱々しいから、きっと生き延びられないだろう。今朝はとても寒かったもの。でもカラスに食べられたり、自転車に轢かれるのはかわいそうだから、せめて家で看取ってあげようと決めたんだって。
始めまして。迷い猫です。

 早朝5時半、「猫を拾ったよ」っていう声に飛び起きたAoaoは大興奮。部活前に臨時看護士になってくれた。ぼくたちは近寄らない。なんだかおかしな雰囲気なんだもの。


 ノミやダニがぼくたちに飛んできたら困るので、ラブ箱(小)に古いタオルを敷いて、箱の下にカイロを置いた。そして砂糖水を綿棒でなめさせてみた。

白い砂糖じゃなくてキビ砂糖だから
おいしいはずよってママはいばる。


 とたんに目が大きく開いて急にもぞもぞ動き出した。そこで、犬の歯磨きパウダーについていたシリンジを使ってもう少し飲ませてみた。
 復活した。体が温まってくると動きもよくなった。

魚の骨みたいな細い歯がある。
むりやりあけて入れると、ごくん!

 こんな時ママがすぐ頼っちゃうのはMrs.ハリィ。他の家族みんな予定があるので、心細くなったママは助けを呼んだんだ。猫レスキューの経験者ですからね。お休みなのにすみません。お言葉に甘えて一緒に動物病院に行っていただいたんだ。


 生まれて2週間前後。雄。200グラムぐらいかな。
 片目が少し涙目なぐらいで、健康状態はいいらしい。しばらくは数時間おきに猫ミルクを飲ませて、お尻を刺激して排泄を促す。お風呂はもうしばらく待ったほうがいいんだって。ノミがいないか気になるけれど、見たところ大丈夫そうだとか。それに、猫からぼくたち犬にうつる病気はないらしいので、とりあえず安心だ。


 猫ミルクと哺乳器を買ってお世話を始めようと、勢いよく帰った来たMrs.ハリィとママ。ぼくたちはMrs.ハリィに会えて感激!
 興奮しすぎたママがシニア猫用のミルクを買ってきてしまい、ダッシュで返品に行ったのには笑えた。
お店の方に「がんばって」って
励まされてしまったあわてんぼうのママ。
それ、うまい?

 猫ミルクを飲ませたり、排泄介助のお手本を見せていただいたMrs,ハリィ、どうもありがとうございます。ぼくたちも残ったミルクをなめられてごきげんです。
妙なちび。
変な生き物。

 あいつはスキー用のフリースの帽子を布団にしてよく寝ている。ママはミルクを飲ませるのも上手になった。しかし、Aoaoが排泄の世話をせっせとするのには驚いたね。パパはお腹の上に帽子ごと乗せて、人間保育器になっているし。
出ます。出ます。
毛玉だらけの古いスキー帽
さすが保温力があるね。

 ママは参考になりそうなHPも見つけた。とにかく生きてもらおう。
http://www.lifeboatjapan.org/contents/baby_cats/

 同時進行で、こいつの新しい家族を探さなきゃいけない。お散歩の度にご近所のみなさんに宣伝しなくちゃ。ぼくたちも協力しますよ。みなさん、よろしくお願いいたします。
 

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