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1/30/2011

The Mean Girl

 ぼくは、いじわるな姉を持つかわいそうなシンデレラ坊やのDenny。
 姉さんは食べ物には寛容なのに、あの赤いボールだけは絶対に貸してくれないんだ。特にこのドッグランでは。家ではすぐ飽きるんだけれど、ここではどうしてもどうしても意地悪になるんだ。

 いじわるな継母のママもそんなBettyに甘い。ひいきだ。

 ぼくがなんでも力まかせに横取りするから、Bettyの心が荒れているんだって。うう・・・一理あるかも。

 Bettyの意地悪が進化した。
隅っこで、ずーっともそもそやっている。

 ママは赤いボールをちゃんと2つ持って来ているのに、Bettyは1つも貸してくれない。1つは口の中。もう1つはわざわざ隅っこに持って行って、取られないようにガードしている。地鳴りのようなうなり声も響いている。ぼくぐらい口が大きかったら、2つとも入るのにね、意地悪姉さん!

 とにかくぼくに取られるのがいやで、ボール遊びもそこそこに意地悪行動に専念している。その間、ぼくがパパやママにテニスボールで遊んでもらっていると、すごくうらやましいらしい。でも、でも、気を許すとボールを取られそうで・・・、また守りに入るBetty。


前足が超高速でボールをこすっている。
激しい動きの尻尾は振り切れそうだ。


 そうこうしているうちに、ゴールデンのリアンとプードルの妹がやってきた。6ヵ月になる元気なプードルの子犬なんだけれど、ママは彼女の名前が今どうしても出てこない。すみません、うちのママは意地悪な上に物忘れも激しいのです。

 やはり子犬だけあって、妙に意固地なBettyに興味津々なので、幼い頃に怖い体験をさせないよう退散することに。

 普通の犬は、みんなあきれてサイコな時のBettyに近づかないんだ。たぶん体育会と同好会の差かな。

 同じく体育会系のラブ姉妹のララ&あんずは平気だね。Bettyはララにはかなわないのでしかたなく譲ってしまう。おとなりのアポロ君にも弱気だ。けんかにはならない。
 でも、Bettyは自分より目下だと思うと超意地悪!自然の掟とはいえ、恥ずかしいなあ。

 もちろんBettyは1つくわえたまま帰り道に。

 途中でラフ・コリーのリタこげ姉妹に会ったけれど、彼女たちも泥だらけのボールを長く垂れた茶色いヨダレとともにくわえ続けるBettyにあきれていた。
 そうでしょ、このまま、シャワーで足を洗うまで決して離さないんだ。ぼくにはこのしつこさはないね。


ホワイトチョコにダークチョコ、
へーゼルナッツとラズベリーのトッピングが効いています。

 突然ですが、人間の荒れた心にはコストコのCHOCOLATE BARKが効きます。830gも入っているけれど、消費期限が長いのでかなり幸せな気分だとか。Aoaoは疲れるとコーヒーとこれをひとかけら持って部屋に去っていく。


 ぼくたちは食べられないので残念。Bettyにはやっぱりママのごはんだね。さあ、今日は何かな??

1/27/2011

Matching Collars

 わたしはBetty & CookieのいとこのLin。信州で暮らすM・ダックスです。お気に入りの遊び場は松本空港の公園。

 うちのママはこのブログをよく見ていて、B&Dママの自慢の革の首輪が欲しくなっちゃったの。あれだけ楽しそうに語られちゃねえ。

 わたしはコートがそれほど厚くないんだけれど、やはり普通のナイロンの首輪は毛に埋もれてしまうみたい。自分じゃ見えないから、別になんだっていいんだけれど、Linママはちょっとさびしかったのね。(やや派手好きなのは姉妹同じなのよね。ふふふ。)

 一度は注文したものの、あの姉弟の異常なひっぱりのせいで旧モデルが製造中止になったので、わたしなら伸ばしたりしないのに!ってずっと待っていたの。さあ、待ちに待った改良版、いいじゃないですか。うんうん。

 早速ペットライフサポートFreeさんに注文したら、きのう出来上がって届けていただきました。早い!

新品なのに革が硬くないの。
ベルトが締めやすくって、ママびっくり。


 仕事に行く寸前に玄関に届いたので、パッケージのまま会社に持って行って、同僚の犬仲間に自慢してきたLinママ。(あらあら、みせびらかすのが好きなのもやっぱり姉妹一緒ですね。)見たことのないデザインと質感で、かなり評判がよかったとか。


 仕事から帰ってきたLinママにやっとつけてもらったんだけれど、どうかしら。Bettyとおそろいの赤は、わたしのブラウンのコートにも合うよね。わたしには存在感のある2cmの太さもそんなに重くはない。名札も赤にしたから、最高にかわいい!ってLinママは大喜び。こんなに明るいLinママを見ているとうれしくなっちゃうわ。


 おそろいの首輪をつけて3匹で会う日が待ち遠しい。われらが受験生たちが勝利を手にして、ストレスいっぱいの母親たちがお買い物で気分転換する日々が終わりますように。

1/23/2011

Non Slip & Non Skid

 ぼくはお漏らししてしまった時でさえ、その豪快さに感動されるDenny。


 まあ、たいていパパやAoaoと遊んでいて、おトイレに行くのを忘れた時なんだけど。止めようもないほどの勢いに、みな口を明けて見とれてしまう。で、始末するのはママなんだ。許せ、ママ。


 止まらないのはぼくたちの遊びも同じ。家中暴れまわるので、足腰を痛めないようあちこちにラグが敷いてある。


そりゃそりゃそりゃ
うりゃうりゃうりゃ

 しかしぼくたちが盛り上がると、敷物たちは、滑ってずれるし、めくれるし、実に哀れな姿になる。滑り止めパッドなんて気休めにしかならない、この脚力。

 今のところ、リビングはIKEAとCOSTCOのラグが敷き詰められて、家具で押さえて動かないようになっている。

 問題なのは廊下と玄関。少々長いので加速が起こり、被害が甚大だ。廊下はCOSTCOのキッチンマットを並べて使っている。

IKEAの子ども用ラグ。
玄関から寝室に向かって2枚つなげてみました。
右のリビング方向には
COSTCOのキッチンマットが3枚続きます。


 懸案の玄関用に採用されたのは、なぜかIKEAの子ども用のラグだった。裏に滑り止めがついていてがっしり押さえてくれるし、汚れても漏らしても、洗濯機に入れて回すだけ。すぐ乾くらしい。立派な玄関マットより簡単。しかもお手軽価格なんだって。

ここは朝ダッシュをかけて飛び出す地点。
ベッドから飛び降りて、
トイレだ、トイレだ!ってね。

 M.ダックスAnny & 英ゴルJuddy姉妹のお宅は、同じくIKEAの厚めのラグを、鮮やかなものやシックなものをさまざまに組み合わせて敷いているらしい。アンティークの家具に絶妙にマッチしていて、すてきなんだって。

 我が家はそのまま子ども部屋になっちゃったけれど、まあいいでしょ。だれ?パッティングの練習ができるって言っているのは?

ついでにドッグベッドのカバーも追加。
白黒に合わせた牛模様です。

 ともかく、犬も人もすべらないのが肝心なんだって。ママ、そういうこと言うと、Aoaoにまた怒られるよ。

1/22/2011

Hip Hip Hooray??

 わたしは、この緊張感のある我が家の空気がいつまで続くのか、そろそろ気が重くなってきたBetty。これからが本番と聞いて、これは当分寝たふりに限ると決めた。

 センター試験を受けた受験生の家族なら、よくよくご存知の河合塾のバンザイシステム。このネーミングのセンスとバンザイマークのかわいらしさに気を許してはいけない。

バンザイA判定B判定って写真を撮ろうとしたら
受験生を馬鹿にするなとAoaoに怒られた。
DennyはいつだってA判定気分ですよ!
今、ちょっと眠いけど。

 大学受験産業のこの進化に、多くの大人たちは隔世の感を持つらしい。ママは感動にも近いものを感じた。
 わずかな情報と教師の経験と勘、あとは受験生の根性で、赤本抱えて試験にぶつかっていった時代は終わっていた。

 現在は大多数の高校と予備校の連携による、データ収集、分析、レポート作成の立派なシステムが出来上がっていたんだ。予備校の主催する有力な合格判定基準データシステムは現在3つもある。

 19日にはネット上で各システムのデータが公開され、おかげでわたしたちの散歩は暗くなってからになってしまった。最後のバンザイシステムの公開が5時過ぎだったからね。ママは判定のボタンを押す時に、ふふふ、窒息しそうだったよね。

 昨日あたりから個人データシートがまとめられて、高校や予備校で個人面談が行われる。Aoaoは3つのシステムのデータを元に今後の作戦を決めてきた。

 っていうか、もう自己採点を信じて進むしかない。マークミスだのなんだの考えていたら、どんどん萎縮してしまう。

 足でみごとにバンザイ。
臆病心をけっとばして進め!
Bettyはとりあえず寝たふり。


 AoaoのいとこShunShunのママからも、日々相談が飛び込んできている。赤ちゃん時代以来の協力体制らしいよ。
 18年前1週間違いで生まれたいとこ同士が、同じように受験の荒波にもまれている。でもね、親や先生、そして膨大なデータが助けられるのは、実際はほんのわずか。あとは君たち次第なんだって。


 これは日本の学生が明治以来ずーっと挑んできた荒波なんだから、根性出して乗り切って。行け行け!


 わたしたちは英国伝来の犬だけど、お座りと伏せと、待て、つけ、ぐらいでいいでしょ。アジアのガリ勉たちとは違うんだから。

1/18/2011

Consumer Testers

 ぼくは、(あくまで遠目で見て)ママとだけ一緒に歩いていると、すごく優雅に見えると言われるDenny。

 でもBettyと一緒だったり、大好きな犬仲間に会ったりすると、垂直にはねちゃうんですね。お隣のアポロ&ルナのお母さんに会っても、もう飛びます、飛びます。
 ドッグランの方向や駐車場に向かった時も酷いみたい。実にラブっぽいガッツを見せているんだって。ぼくは夢中で意識がない。

 これはCookieからBetty、そしてぼくに伝わった我が家の悪しき習慣なんだ。Bettyも小さいけれど、スピードはぼくの倍以上だからね。衝撃度は高いよ。

光輝いていた首輪よ・・・。
ぼくたちのせいでつらい思いをしたね。

 このしつけ不足による尋常ならざる行儀の悪さで、あの自慢の革の首輪があっという間になじみすぎて・・・、Bettyのもぼくのも、ちょっとばかり伸びてしまったんだ。

 パパとぼくの組み合わせなんかもっと最悪で、座り込んで前進を拒否するぼくを力任せに引っ張ろうとすると、首輪がさらにびよーんとなる。このまま徐々に伸びたら、すっぽ~んと抜けるんじゃないかというくらい。

 考えなしのママが、一番奥の穴で留めるようにオーダーしてしまったので、もう短くすることができない・・・。

 そこで、ペットライフサポートFreeさんに恐る恐る相談したんだ。

 やはり、今までこんな暴れん坊たちが使ったケースはないらしく、ここまで伸びるなんて初めてのことだそうだ。
 へへへ・・・恥ずかしいことらしいですな、ママ。

 でも、そこはさすがプロのみなさん。安全第一ということで、このデザインの生産は一時停止して改良を加えることに。
 我が家のかわいそうな首輪は、とりあえずもうひとつ奥に穴を開けていただきました。
 大騒ぎになっちゃいました。ごめんなさい。

 一連の騒動を受けて、この常識はずれの姉弟に使命がくだった。改良版のモニター犬に任命されたんだ。
 了解しました!体を張って、いや引っ張ってこの首輪を使わせていただきます。

なるほど。この形なら。
さすが革の匠

 ぬめ革の上に編みこみを合わせた形で、もう三つ編み部分が伸びる心配はない。三つ編み部分に毛が挟まれることもなくなるそうなので、デリケートな肌の犬にもいいらしい。

 輝きはそのまま。

 一番かっこいいのは、このぬめ革部分が使っているうちに変色して、チョコレート色になっていくこと。それを意識して色の組み合わせを考えるのは楽しいよね。深緑とか、オレンジなんかもおしゃれかも。

 もちろん、つけたりはずしたりする時に、端がこすれて色が落ちる心配もなくなるわけだ。

Dennyの長い毛にも埋もれない。 


 ママは小型犬用の色なしのぬめ革だけのタイプもみせていただいたけれど、これがかっこいいんだって。ベージュの重なりがすごく大人っぽい。

 かわいいだけの首輪じゃ物足りなかったパパは、すごく気に入ったらしい。「なじんで変色していく革」ってところにおじさん心が刺激されるんだな。
 事実、本当はこだわりの多い中高年の男性が、大型犬小型犬に関わりなく、犬につけて歩きたい首輪やリードのデザインが少ない気がする。けっこうラブリーな首輪や服の犬を連れて歩いているおじさま方って多いですよね。


 パパは、お世話になっている方のフレンチブル君にこの首輪をプレゼントしようかなって言っていました。
 やっぱり、我が家でもこのぬめ革でリードが欲しいって、ママも言ってますよ。



パウマークも大きくなったよ。


 さて、ぼくらのいとこM.ダックスのLinも、以前このブログを見てオーダーしようとしたんだ。でも、ぼくたちのせいで生産中止になっていてごめんね。スタッフの方からお電話で丁寧に説明されてびっくり。「あんたたち、どういう姉弟なの!」って笑っていたけれど、さあ、お待たせしました。ねえ、何色にするの?


 来月、このマンションの集会所で展示即売会があるという情報もあるので、楽しみにしているんだ。おやつも販売しているからねえ。

1/16/2011

The First Snowfall

 わたしは雪がたくさん降ったら、体が白くなっちゃいそうで愉快なBetty。今朝、ゆっくり起きたら雪が舞っていた。


 きのうのセンター1日目でAoaoは必要な科目が終わったので、今朝はみんなのんびり6時半まで寝ていたんだ。ちなみにいつもは5時です。


 試験終了後会場まで迎えに行った過保護なパパは、最悪の結果だというAoaoにまんまとだまされて、銀座で豪勢にご馳走して精一杯なぐさめちゃった。ははは、お父さん。


 受験生の手ごたえなんか信用しないママにせかされて、帰宅後早くも出ていた解答速報で自己採点。それから夜遅くまで人間たちは大騒ぎだった。
 なにかにつけて絶叫があがるので、わたしたちはあきれて遠くから見守っていた。すごくうるさかったんだから。


 Aoaoとしては、アメリカンダンスアイドル(So You Think You Can Dance)でいうなら、ラスベガス審査を通過したTop20って気分らしい。よしよし。でも、これからが本当の本番。毎回本気を出さないと舞台を降りなくちゃいけなくなる。


自分がどこに向かっているか、
すぐわかるようになった。
ひたすらドッグランに向けて体が斜め。
まったくよろしくない歩かせ方。

  さて、Dennyは初めての雪の朝、ちらつく雪にどんな反応をするかと期待したのに、奴はまったく感動がない。ドッグランに行きたくて行きたくて、前進あるのみ。なんとかヒールポジションっぽい場所に抑えつつ、ドッグランにたどりついた頃、雪が激しくなってきた。

はやくはやくはやくはやく
 
 とにかくボール。
雪だろうがなんだろうがボールだ。
 そう言われるとなんか降っているような??
雪、うまいし。
 でもやっぱりボールだ。
 
手が冷たいだの、顔が凍るだの、
情けないことをいってるんじゃないわ!
わたしは裸よ。

 雪がますます激しくなってきたので、若くはない人間たちのために撤退。雪道の歩き方のなっていないパパに、ママの指導が飛ぶ。本当に転びそうなんだもの。


 今日は久々のシャンプーの日。ママの冷え切った体も、2匹まとめて洗っているうちにサウナ気分になるでしょ。
 ドライヤーをかけてもらってふと窓の外をみると、いつの間にか太陽が。雪がどんどん消えていく。どうせならわたしたち、もっとたくさん雪のあるところに行きたいんですが。


 センター試験2日目も、みんな無事に会場についたかしら。AoaoのいとこのShunShunは、今日もがんばっているはず。松本地方の雪はたいしたことがないようなのでよかったね。
 春までまだまだ長いけれど、がんばろうね。

1/14/2011

Winter Nose

 ぼくは最近鼻がちょっとチョコレート色になってきたDenny。ウインターノーズっていうんだよ。
 ぼくたちみたいに色素の薄い犬に多い現象で、冬の日光不足と関係があるらしい。春には戻るらしいよ。

ちょっとばかりまぬけな感じ?

黒ラブには無縁です。
一年中真っ黒ぴかぴか。

 大体ぼくは、陽射しがあまり好きじゃない。暑苦しいんだ。東南のリビングは午前中はよく陽があたって、Bettyは気持ちよさそうに日向ぼっこしているけれど、ぼくはパス。少し付き合うだけ。

 めずらしい線対称日向ぼっこ。

 さて、明日はセンター試験初日。Aoaoは港区の大学が会場だ。高校の近くになるんだね。

 ママは、どこにでもいる心配性の受験生の母だ。
 Aoaoは2時間おきぐらいに部屋から出てきて、ぼくたちを抱きしめながら勉強の調子を語る。ママは、そんなテンション高めの彼女を、励ましたりおだてたりしてつきあっている。

 ちょっとした勉強の疑問にも、ママは一生懸命答えているよ。はっきりさせないと自分も気持ち悪いので、ネットで調べてでも説明しようとする。ついでに、明日の持ち物などもくどくど注意したりしては、「はいはいはい」ってスルーされる。あーあー、お疲れさま。

 さらに、「当日参考書を読みながらさくっと食べられるお弁当」というリクエストに従って、cuocaのパン用ミックス粉を使ってホームベーカリーでパンを焼いている。ママも気分が落ち着かないから、成型するパンはやめておくんだって。

 ところで、ホームベーカリー歴はもう10年以上になるのに、このミックス粉の方がおいしいのはどうして?ちなみに今日は贅沢ブリオッシュに続いてアップルシナモンを製造中。ぼくたちも少しもらえますか?

 さて、こういうとき世のお父さんたちは何をしているのかな?うちのパパは、ここぞとばかりに空気を読まない発言をしてAoaoの逆鱗に触れる。

 今朝のパパは、ぼくのウンチをペーパーにくるみながら、朝ごはんを食べているAoaoの背中にタッチして、「さあ、運がついたぞ!」と微笑んだ。当然、絶叫が上がるよね。
 「それじゃ、運のつきじゃないの?」ってママにも怒られるし、パパ、どうなっちゃっているの。

 もっともね、30年前共通一次を受けたママにおじいちゃんがどう接したか、今となってはまるで記憶がないらしいよ。雪の朝、車で会場まで行ったような気がするだけだって。


 ごくふつうの10代の娘なんてそんなものなんですね。自分のことで精一杯で、親なんか煙たいだけ。いちいち意識していないのは幸せな証拠なのかも。

 唯一はっきり記憶があるのは、お正月にご近所さんを呼んで毎年恒例のカラオケ大会を開いたこと。田舎はご近所つき合いが大切なんですね。しかし、田舎の家は広くても防音室はありません。高校受験の次女とダブル受験生持ちだったのに、いい度胸ではあります。
 半日はかかる長~い田舎の宴会に抗議したママを、「こんなことで動揺するなんて、受験なんかうまくいくはずがない!」って叱ったおじいちゃん。・・・ママは見事に失敗して救いのない春だったらしいよ。
 ははは。やっぱりお父さんたちは大変だねえ。

 さあ、またAoao登場だ。え、何の問題を間違えたって??はいはい、ぼくたちは余計なことを言わずにお相手しますからね。
 Betty、ぼくが来てよかったでしょう?1匹じゃあ相当疲れたはずだよ。
 

1/11/2011

Omotesando Debut

  わたしは、新宿御苑の近くがドッグカフェデビューだったBetty。あちこち出歩き出した頃から、いろいろあってすっかりご無沙汰していたけれど、こういう場では結構クールに振舞える・・・はずだった。


 あまりに自宅待機が続いた我が家は、ちょっと気分転換をすることにした。連休の初日Aoaoの登校日に合わせて、都心に散歩にやって来た。学校は1~2時間で終わるので、それまで近くをうろうろすることに。パパが楽しみにしていたDennyの都心デビューの始まりだ。

あまり人も犬もいない静かな時間帯。
自転車も少なくていいね。

 最初は外苑前。一昨年Cookieと来たベンチにDennyを連れてきた。最後のお出かけになった場所だ。あの時とは違って、イチョウもすっかり葉を落としているからか、カメラ人間たちもいない。犬も少ない。体育館やグラウンドに向かう高校生たちとすれ違うだけの、静かな朝だ。

だれもいない絵画館前。
知らない街を探検するのはなかなか緊張する。
いろいろな匂いにどきどきするね。

 さらにパパのしたかったことが続く。人通りのない表参道だ。は?犬と表参道って何の関係があるの??

シャネルの匂いをチェック。

今年のクルーズラインの足元もチェック。

ルーツは同じく英国だからって
ここにDennyを立たせなくても。

 普通なら気が引けるお馬鹿な写真撮影も、閑散とした朝なら勢いでやってしまえるものらしい。人ごみに連れ出されるのはわたしたちも勘弁して欲しいので、社会勉強としてはまずまずでしょう。Dennyは緊張はしているものの、落ち着いて歩くことができていた。未知の音や匂い、建物や通行人をじっと観察している。

 ようやくカフェに。朝から犬連れでお茶が飲めるところがいくつかあるのだ。
 どうしてこういう場所にわざわざ犬を連れてくることを人間たちが喜ぶのか、わたしたちにはまったくわからないんだけれどね。


 そう文句が出るのを予測したママは、砂肝を煮て焼いておやつを作ってきた。

 ここはエコファームカフェ 632。横に駐車場があるからってパパがなんとなく決めたんだけれど、正解だ、大当たりだと威張っている。
 中庭みたいなテラス席は広々としていて、当然こんな寒い朝はそこには誰もいない。中は暖かそうで、みんなそっちでおいしい朝ごはんを食べている。並んだパンもおいしそう。

 スタッフのお嬢さんが寒いだろうとひざ掛けを持ってきてくれて、さらにストーブを近づけてくれたんだけど・・・。
 でもね、でもね、こんな大きなストーブがゆらゆらと近づいてくるわけですよ。お嬢さんは影に隠れて、大きくゆれるストーブしか見えないし。

右端が問題の巨大ストーブ。
こういうストーブってよく見るけれど、 
意外にも軽いんですね。

 私は死に物狂いで吠え立てて応戦し、いただいたボウルのお水をパパの足にぶちまけた。意味不明のまま呆然としていたDennyも一応付き合いで吠えたので、非常に恥ずかしい状況に陥ったみたい。

 ストーブにもお嬢さんにも敵意はないことは明白なので、すぐにわたしの猛る心も落ち着いて、持参の砂肝で人心地ついたわけ。ここからは名犬Bettyの復活です、はい。

 パパは濡れて凍りそうな足首に顔をしかめつつ、やっと2匹で表参道のカフェに来ているんだと感慨にふけっている。どんな感慨なのかな。

 ママはといえば、砂肝に視線を集中させたまま微動だにしないわたしたちの相手をしている。適当なタイミングで砂肝を補給しないと、Dennyの滝のようなよだれが、わたしの漆黒の頭や顔を白くしていく。これは計算外だったみたいですね。 

 実に見事な正座をしています。
決して姿勢が崩れません。
 砂肝はべたべたしないから
お出かけのおやつにいいかも。

 さて、Aoaoの下校時間だ。学校近くまで戻ることに。人間たちの勝手な気分転換につき合ったわたしたちも、車の後ろでゆっくりできる。

 と、思いきや、後ろを妙な格好のバイクのおじさんがずーっとついてくる。(単に道が一緒だっただけらしいけれど。)こういう人は我が家の近くにはいない。Dennyがうなりだし、わたしも応援する。来るな!来るな!246号線は絶叫ロードと化した。
 やっぱり社会見学は大騒ぎた。

1/07/2011

Sweet Memories

 わたしはお散歩で黒ラブのお姉さんに会うと、今でもちょっとどきどきするBetty。

一昨年の暮れの写真。
やっぱり美人黒ラブであります。
わたしは地味なちびラブであります。

 このお正月は家にいたせいか、ママはやたらにCookieのことを思い出していた。2日の日に初詣に出かけた頃からかな。


 上野の開山堂(両大師)は、美術館めぐりの時偶然ご縁ができたところ。病よけ厄除けのご利益があるそうだ。鬼の姿に化して疫病神を追い払う慈惠大師の絵姿をいただいてくる。こちらのお線香もいい香り。
 一昨年は何度かお参りして、Cookieがつらい思いをしないようお願いしたね。今年はお礼にきました。おかげさまで、苦しい思いをあまりしないで旅立つことができました。
 小さなお堂だけれど、心が落ち着くいいところ。


 その後に向かうのは市谷亀ヶ岡八幡宮ペットのお守りをいただけるので有名だね。ペット同伴初詣は別な日に予約制なのだとか。毎年お守りやお札などをいただきに、急な階段を上がっていくパパとママ。年々足に来ているよね。しっかりしてよ。


 こちらには、去年いただいたお守りなどを火にくべる場所がある。クッキーのために寝室に飾っていたお守り付の赤いバンダナが、あっという間に燃えていくのなんか、わたしは見たくない。見ないでよかった。


 去年、Cookieがお正月を元気に迎えることができたのは、かかりつけの先生にも大学病院の先生にも驚きだったらしい。亡くなる前日の朝まで、よく食べてご機嫌よく過ごすことができた御礼をして、パパとママはお宮を降りた。


 そんな我が家に、Cookieのブリーダーさんから年賀状が届いた。あいかわらず美人のCookieのお母さん犬Ebony13歳がきちんとお座りしている。チョコとイエローのラブの妹もいるんだ。CinnamonとIvoryなんて、いいネーミングでしょ。家族3人犬3匹、笑顔いっぱいの写真。会いに来てくださいって。本当?行ける??


 12年前の兎年のこちらの家族との出会いから、我が家の犬物語が始まったんだって。わたしもDennyもそのおかげで、めぐりめぐって家に来る運命になったらしいよ。


 いろいろなことがあってもご縁は切れずに、どんどんつながっていくんだね。だからCookie、物語はどんどん続くよ。

1/05/2011

Lion Dance

 ぼくは、お正月休みが終わったところでたいして関係ないDenny。パパがお昼ごはんをどうするか、うるさく言わなくなるだけだ。

 この冬休み、あるスポーツブランドの、あるスニーカーで、ぼくたちの散歩を朝夕しても、なんら変化を感じなかったパパ。ふつう腿が痛くなったり、続けたら体重が減少を始めるらしいのに、単にぼくたちの足を踏む回数が増えただけ。むむむ。

 さて、お正月にはめでたい獅子舞がつきものらしいけれど、本物を見たことがないママのために、ぼくとBettyは毎日披露している。

 これは寝技の獅子顔
顔のしわはずいぶん減った気がするけど。


 確かにぼくたちは、獅子舞みたいな怖い顔をして威嚇しあうんだ。首を左右にかしげて歯をぶつけ合って、本格バトルの準備をしている。やがて間合いを見切って肉弾戦に。
 最近はぼくの口がまた大きくなって、Bettyの背中をくわえるみたいに噛むことができるので、ますますぼくは有利だ。Bettyが足をくわえて振り回しても、上からけん制できるようになった。足に血豆もできなくなったしね。


 疲れると、ストレッチがわりにBettyに引っ張ってもらう。体重は10kgも違うのに、ずるっ、ずるっと動かしてくれるんだ。一昔前はぼくも軽くてもっと引っ張るスピードが出たけど、今は一歩ずつ。

 呼吸法が大事なんだよね。
ぼくの半分の細さの足で恐るべき力だ。
思わず全身長ーくのばしてしまう。
気持ちいいんだよ。
Bettyが飽きるまで続く。

 この逆はないんだな。Bettyがぼくに引っ張られるままになるなんて、絶対にありえない。彼女は受身の女じゃない。攻めて攻めて、都合が悪くなると逃げ出す。え?ママに似ている??

1/01/2011

Buon Nuovo Anno!!

 わたしは、大学生になったらお金を貯めてイタリアに行きたいというAoaoを、密かに応援するBetty。パパは友達と行くなんて危ないって反対している。ママは一緒に行きたいといって断られた。


 あけましておめでとうございます。荒れ模様の地方も多いようなのに、この町はまぶしく晴れました。


謹賀新年
 今年もどうぞよろしくお願いいたします。


パパとAoaoが夜明け前に湯島天神に初詣に出かけた。小学校以来ずっとお参りしているらしい。運良く駐車場にも入れてスムーズな新年の始まり。


 今年は受験の年なので、中学受験の時もそうだったように学業成就のご祈願をお願いした。何組かずつ拝殿に上げていただいてご祈祷が始まる。人数が少なかったのでパパも一緒に上がらせてもらえた。
 順番に住所氏名受験校などなどが呼び上げられるのが、たまらなく緊張するらしい。一緒の組の受験生たちが、なぜかすごく偏差値の高い学校ばかりだった!と興奮して帰って来たAoao。自分だってどうしても行きたい学校しか志望校の欄に書かなかったくせにね。必然的にそういう学校になっちゃうよね。


 初詣からみんなが帰って来るまでにって、ママはお節の用意をして、わたしたちは一足早く朝ごはんをいただいた。

待ちきれないの。
早く、早く、オリーブオイルをかけて!
Dennyはなぜかこれをしません。

 ママがお正月だけ出している食器などを拭いていると、Dennyがいきなり激しく吠え出した。
 吠えるなんて初めてのことにびっくりして駆け寄ると、なんと新春のおめでたいお能の番組に吠えている。
 お扇子をこちらに向けて、こっちへ進んでくるその気迫に怯えたみたい。お能に反応するなんて、さすが日本育ちっていうべきか、英国の血が拒否したっていうべきか。

 テレビなんかにどうして真剣になれるのかしら?わたしもCookieもテレビはテレビなのに??

 一番離れたところまで下がって
猛烈に警戒しているDenny。
夜明けのお能は怖い?

 お節料理がざくざくと並べられて、みんながそろうと、わたしたちも整列する。ここはママの左側。かまぼことかハムとか、ほんのちょっとだけもらえるその一瞬のために、息を殺して待つの。

 でもね、今年は頭の上からDennyのよだれがポタポタたれてくるの。わたしの頭も顔もどろどろ。

手も出しません。
声も立てません。
でもよだれだけは止まりません。

 て、パパはほろ酔い気分でお散歩に行くそうです。このお正月に5kg痩せるとか?相当歩かないと無理ですよ。