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12/31/2010

Last Run

 ぼくはパパと同じ寅年生まれのDenny。ママはCookieが自分と同じ兎年だったことに、さっき気がついた。
 同じ干支同士は気が合うらしいよ。Bettyは子年。派閥でいうとママのチーム。ふむふむ。

 さて、おおみそかの締めくくりは、やっぱりわれらがさつきドッグラン。我が家はお出かけなしで、受験生とともに地道なお正月を迎えるんだ。ぼくらはここで遊べるなら、なんだってかまわないんだけれどね。
ボールのレトリーブが
そこそこ上手にできるようになりました。

 真剣すぎて目の色が変わってしまいました。

 今日はボールの鬼の集まる日だった。


 Bettyが違う犬になってしまうのは有名だけれど、トイプードルのゴーティもすごい。その迫力に惹かれて近づくと、ちょっと怖い顔をされた。
 けれど気になってしょうがない。もちろん、ぼくも呼び戻しには素直に従うんだけれど、またふらふら近寄ってしまう。ついにはパパに捕獲された。ちぇっ、リードつけてランなんて・・・。


 その後に来たのはM・ダックスのAnny&英ゴルJuddy姉妹。一見優雅に見えるAnnyの、ボールへのダッシュはなかなかのもの。じゃまするような愚か者はいません。


 スタートの脚力がいいでしょ。
無駄のない走りは無敵よ。


動きが早すぎて結局足しか写っていないJuddy。
しかも奥のかすんだ後ろ足ですよ。

 そして真っ白なダークホースがJuddy。ランに入るなり、ボールのかごのある物置に体当たり!これがまたBetty並みの迫力!なぜかぼろぼろのサッカーボールをくわえて、果てしなく走り続ける。走りっぷりもかっこよくなっちゃって。


 もうぼくとは誰も遊んでくれない。いくら絡んでも相手をしてくれない。そういうわけで、ぼくもレトリーブするしかないんだな。


 お家に帰りたくないって駄々をこねているJuddyに大笑いしながら帰って来たママだけれど、うっかりランに荷物を忘れて届けていただいた。かっこわるいなあ。1年の最後の最後まで粗忽な母です。お許しください。


 どれがだれの影でしょう?


 いろいろなことがあった今年1年。なんたって、ぼくはこの世に生まれたばかりだからね。どんな年だったのかなんて較べようがないけれど。
 我が家にも、別れと出会いがつぎつぎと訪れた。また来年もさまざまなことが起こるんだろうな。でも、いつもママが言っているように、家族一緒ならきっと大丈夫。なんとか受け止めていける。


 日ごろお世話になっている皆さん、今年1年ありがとうございました。なにかと騒々しい家族ですが、来年もまたよろしくお願いいたします。

12/27/2010

Aging Eyes

 わたしはひなたぼっこが大好きなBetty。Dennyは暑がりなので、微妙にずれたところで寝ている。


朝のひと騒ぎが終了した午前8時半。
掃除をしたいらしいけれど、
わたしたち熟睡中。
ママも寝ませんか?

 今日は午後の散歩にMrs.ハリィがつきあってくれた。
 ずるいママはDennyをお任せしたんだよ。かわいそうに、彼女は暴れ馬みたいにはねるDennyの相手で、さぞかしお疲れだったでしょう?わたしがいるとDennyは何倍もはしゃぐからね。しかもMrs.ハリィと一緒だから、うれしくってお馬鹿まるだし。横断歩道で命がけのダッシュをするところでした。
 ママがリードを持ったわたしは、ほとんどはいいこで歩いていたの。ほとんどはね。


 犬のお散歩でしばしばお会いしていた人間たちは、空の上に飼い犬が戻っていってしまうと、急に会えなくなってしまうことが多い。Mrs.ハリィにわたしが会うのも久しぶり。
 ママもこうしてお話しながら歩くのが、10年前にタイムスリップしたいみたいでもあり、とてもうれしいらしい。当時はハリィ大王の側で、はしゃいだCookieが気が遠くなるほどリードを引っ張っていたんだって。もちろん大王はかっこよく歩いていたんでしょ。
 英ゴルの男子について相談するならMrs. ハリィなので、ママはDennyの足腰のことや体重のことをこころおきなく質問している。


 途中で亡きシェルティのソラ王子のお父さんにも、ずいぶん久しぶりにお会いした。わざわざ自転車を降りて、わたしたちをなでてくれたよ。でっかいDennyにびっくりしていたねえ。
 ソラ王子はCookieのことと、ママの持っているおやつがすごく好きだったっけ。わたしを見ると、「な~んだ、ちびの方か」って顔をしていたね。でも、一緒にぐるっと散歩してくれたやさしい王子。
 あなたの少し後から空に還っていったCookieと、再会して仲良く散歩していますか?


 さて、エントランスに入るまではレディっぽくしていたわたしだけれど、エレベーターから出て来たボストンテリアのゴマ&ミソ兄妹を見たとたん、やっちゃいました。
 「おりゃおりゃおりゃ」と来たら「うりゃうりゃうりゃ」でしょう!いきなり出会うと、さすがのママもごまかしが効かずお里が知れちゃうわたしです。


 ゴマ&ミソ兄妹の飼い主さんはご存知ビーズ作家。お願いしていた老眼鏡ホルダーが、出来上がって今日届けていただいたばかり。ゴールドとベージュの実にシックな仕上がりです。


偶然、眼鏡もゴールドでクラシックな形なので
ラブ好きなママのものとは思えない繊細さ。

 こちらの作家先生はママと同世代にもかかわらず、強靭な視力の持ち主だとか。こんな作品を次々と製作するんだからねえ。彼女が老眼とはいまだ無縁と聞いて、ママはかなりショックらしい。


 原始人並の視力を誇ったママは、四半世紀以上パソコンで酷使しても、近眼については平気だったのに。時は無常にも老眼の試練を与えた。すでに2個目の老眼鏡。
 裸眼では、コストコの輸入商品についている日本語の説明の字が見えません。大掃除でストック食材の賞味期限を確認するのにも必死。


 だからもう、家中にちらばる犬の毛もなにも気にならないとか。黒くたって、白くたって。それは実にいいこと、いいこと。





12/25/2010

The Miracle of Malia

 ぼくは、いつのまにかイエローラブのアンズより大きくなったDenny。ドッグランでボールを追いかけているうちに、アンズにぶつかったらふっ飛ばしちゃったよ。すみません。足腰もがっしりしてきたみたい。


 ママはクリスマスプレゼント代わりに、Cookieの頃からだから10年以上前からずっと行きたかった、レトリバーの輸入雑貨店オッターズテイルにパパと出かけた。
 めったにみつけられない英国ゴールデンや、未知の黒ラブグッズがあったら手に入れるためなんだ。クリーム色のゴールデンのグッズなんて見たことないんだって。だからいまだに我が家は黒ラブ天国。


 たぶん渋滞しそうだから、ぼくたちは留守番で勉強するAoaoの監視を任命された。


 予想通りの渋滞の中、ママはのんきにMrs.ハリィにメールをしていたら、今向かっているオッターズテイルにはあの「奇跡のマリア」がいるという情報が!


 マリアって、お隣の黒ラブ・ルナ姉さんと同じ保護団体がレスキューした1才のイエローラブ。なんとレスキューが決まっていたのに手違いでガス室に送られてしまったんだ。それが奇跡的に生きていたんだって。


 一度スタッフの方とお隣にも遊びに来てくれたのに、会えなくてとても残念だった。
 ついに新しい家族が決まって、どこかで犬のお店をしているお家らしいよって聞いていたけれど。本当に会えるならクリスマスの小さな奇跡みたい。


 左がビーゴ、右がグレディ
結成されたばかりの兄妹。

 やっとたどり着いたお店の前には、先輩のイエローラブ・ビーゴ兄さんとこっちを見ているマリア改めグレディが!やさしそうなお店のオーナーさんが2匹を紹介してくださった。


 見知らぬママたちをとってもフレンドリーにお迎えしてくれた2匹。もうすっかりいいチームって感じ。グレディは元気いっぱいな女子ってうわさだけれど、ママもパパもごく普通の陽気な若いラブって思うのは・・・、我が家の2匹が相当激しいからかな?


 ジェントルマンのビーゴ兄さん、新入りの妹はいかがですか?楽しいですよね、仲間がいるって。2匹の様子はビーゴ兄さんのブログから。


グレディは目の大きな美人。
本当にラブらしい朗らかなラブ。
人間の最高の友達になれる犬。

 お店には、「奇跡のマリア」に会いに来たというお客さんが2組ほどいたのにはびっくり。サンタさんのウエアをきたイエローラブも、飼い主さんと一緒に2匹にあいさつしていた。保護団体のスタッフの方のブログですっかりシンパシーを感じてしまったとか。ついお客さん同士も熱く語り合ってしまうなんて、不思議なパワーがどんどんつながっていくみたいだね。


クリーム色のゴールデンの置物。
やはり英国製でした。
1つだけなのに飾ってみると
うちの黒ラブたちよりでっかい。
Bettyにそっくりな車のマグネット。
これは初めて見ました。

 すばらしく幸せな気分になって、何をしに来たのかわからなくなりそうになりつつ買い物をすませたパパとママ。今度はぼくたちも連れて伺いますねってごあいさつしてお店を後にした。


 心がすごく暖かくなったママたちは、途中のあちらこちらにある道の駅や産直販売所で、つぎつぎと千葉の海の幸山の幸を買い込んで、お財布を涼しくして帰ってきた。いろいろな味の落花生だの、新鮮な葉っぱのついたカブだのに大満足でしょ。


 予想外にすてきなクリスマスのツアーになったみたい。まあ、ぼくたちは受験生とお留守番ですからね。夕方、ドッグランに行ったから許してあげるけど。

12/24/2010

May peace and Joy be yours!

 わたしは英語の「神様」が逆立ちすると「犬」になることを知っているBetty。でも、どうしてかな?ママのうんちくはいいから、長くなるからね。


 クリスマスイブの今日、おとうさんは山にクラブで芝刈りに、お嬢さんは今年最後の学校と予備校に、おかあさんはお洗濯の後にいよいよキッチンの大掃除。


 雪?氷?こっそり長野に帰ったの?

  ママだけの孤独な大掃除部隊は、ついに冷凍庫に到達した。わたしたちのごはん用のお肉を入れておくためにコストコで買った冷凍庫は、ごくごくシンプルなつくりなので霜もがっつりつく。いや、放置してたんでしょ。


からっぽです。
ぼくのお肉はどこにいったの?
ラザニアもない。エビも消えた。

 貯蔵物を一生懸命食べて減らして、残りを別な冷蔵庫に移して、電源OFFしてドアをオープンしたまま待つことしばし。少しだけゆるんだところを、バターナイフを差し込んで押すとパッカリ!と外れる。


 すごい快感らしいよ。
これが楽しくて霜をためるの?

 みんなが帰ってくるまでにキッチンを片付けようと、ママは夢中で作業をしている。その間Dennyもいい子でおとなしくしていた。そうでしょ、あんなに集中していたら、ボールを投げてなんて言えないよね。

すこしだけキャンドルをつけてみる。
先日ご近所で大きな火事があってから
ママもちょっと怖いので。

 今晩のクリスマスイブはあちらこちらの家で、犬たちが楽しそうな家族のそばで、ごちそうのにおいにくらくらしながら過ごしている。

 そして、つらい運命を耐え忍んでいる仲間たちもたくさんいるはず。彼らを救出している保護団体のみなさんに心からの敬意を。

 そして命拾いした犬たちが、お隣のラブのルカ、スタンダードプードルのビビアン&リリ姉妹、キャバリアのリリン&ラブのファニー姉妹みたいに、すばらしい出会いに恵まれますように。神様、どうぞお導きください。

 さて、お空の上で仲間たちとクリスマスパーティをしているであろうCookie、どんなごちそうを食べていますか。男子に人気のCookieが、イメージとまるで違う激しい食べ方をすること、きっとばれちゃったね。

うちの新入りのDennyは
このトナカイに似ています。
初めてのクリスマスです。

12/22/2010

Fluffy Coat

 ぼくはシャンプー中は冗談みたいにおとなしいDenny。CookieもBettyもそうなので、犬ってみんなそんなものですか?

 ママがぼくの兄弟犬リュウのブログを拝見していたら、メル&リュウ姉弟がシャンプーしてもらっていた。やわらかそうな毛がふわふわになって、とてもとても気持ちよさそうだったとか。

 ぼくは手術前日以来、もう3週間もシャンプーしていない。幸せそうなブログのおかげでやっと決心がついたので、ママも2匹丸洗いを決行することにした。

 我が家はシャンプー担当はやはりママ。パパは諸般の事情で、どうもリンスの使い方が理解できないらしい。ドライヤーはAoao。やはりパパは悲しい定めゆえに、ドライヤーに縁がないのでパス。
 ふたりともお疲れさま。一番盛り上がるのはタオルドライの時かな。Aoaoがきゃあきゃあ言うからだよ。ママはすっかり疲れてしまった、ということでキッチンの大掃除は延期。いいのかなあ。

 すこしぼくもふわふわしました。
Bettyはピカピカです。
 ついでにIKEAの仲間たちも
つぎつぎと洗濯機で丸洗いです。
丈夫なぼくの子分たち。

 今朝はペットライフサポートさんに修理をお願いしていた名札も到着。結局ひどく噛みすぎて肝心の電話番号の数字が直せなくなったそうなので、作り直していただくことに。期待通りの色の組み合わせでママは大喜び。

 まさに日本人の考える男の子と女の子の色。
これはこれでCool Japanってことで。
最初にCookieと作ったBettyの名札もリニューアル。
おまけにいただいたキーホルダーには
両面にBettyとDenny2匹の名前が。
誰が使うか、これはもめますよ・・・

 今日も会えたドーベルマンのドービー閣下。ママは、ずうずうしくまたも抱きしめさせていただいたとか。すばらしい胸板!
 短毛種だけあって冬は寒がりだとお聞きして、「一緒にお布団に入って寝たいなあ」と言って笑われたママ。


 でも、この人は本気です。毛だらけになっても全く気にならない。


 ぼくたちは自然に定位置があって、Bettyは布団にもぐって足の間、暑がりのぼくはなぜか枕元。意外に首元が暖かいんだって。でも、もう一匹背中に欲しいと、冷え性のママは心の底から思っているらしい。
 いつもはぼくたちはママが独り占めだけれど、風邪を引いた人には添い寝用に貸し出しされる。そういう時はバトルなしでおとなしいんだよ。


 ドービー閣下、よかったらご一緒に。

12/21/2010

The beginning of the end of the year

 わたしは今年も年末進行の家族につきあってあげるBetty。日本の伝統なのか大掃除のプレッシャーが、ひたひたとママを包み込むこの時期は何かと犬も大変なのよね。

 この1ヶ月ぐらい気になる場所があっても、ママはどうせ大掃除をするんだからと見てみぬふりをしてきた。おかげで、さらに手のかかる状態になっていたりする。キッチンの引き出しとか、冷凍庫の霜とか。

 ママのささやかな仕事も仕事納めになったので、もう大掃除をじわじわと始めるしかない・・・らしい。

 今日はDennyの爪やエリザベスカラーで、ところどころはがれた壁を塗ることに。筆でちょんちょんなんだけれど、乾くまでわたしたちはサークルに隔離された。

正直に言うと
私たちのバトルで傷ついたところもある。
有毒な匂いもないし、すぐ乾くからいいけどね。
Dennyのトイレで待つのはちょっと・・・。

 なるべく犬にも人にも有害な洗剤は使いたくないらしいので、これから重曹やらメラニンフォームやらが大活躍する。窓ガラスについたわたしたちの鼻の跡は、毎日更新されるから大晦日でいいかもね。パパにもなにかお役目を残しておかないと。

 そうそう、Dennyが破った網戸はどうするのかしら?張替えもママは自分でやりたいタイプだけれど。

 加えて今は、受験生のストレス解消にずいぶん貢献している。

 「犬がいるとお嬢さんも癒されるでしょ?」なんてのどかな質問をママはよくされている。本当はね、うちのママは「癒される」って言葉には構えちゃうの。流行の言葉として気軽に使っていいのかなって思うらしい。長野県民らしく屁理屈が好きなママですね。

 実際はAoaoが叫び声をあげつつ突進して、2匹相手に豪快に戦っては気分転換している。

 我が家で一番強いAoaoだから
遊ぼうって誘われたら断れない。
むやみやたらなDennyのジャンプは
すごく邪魔なんですけど。

 以前、わたしがこの家に来たばかりの頃、Aoaoは一緒に遊んでいて、なぜか勝手に足首をひどく捻挫した。
 それは楽しみにしていたオーストラリア研修旅行の2日前の夜。一晩中冷やしに冷やして、朝一番で病院に駆け込んで診てもらって、湿布を山ほどスーツケースに入れて出発したんだよね。現地に着くまでに腫れも痛みも楽になって、学校のみなさんに迷惑をかけずに済んで本当によかった。


 どうやって3カ月の子犬とそこまでお馬鹿な遊びができたのか、いまだに謎だけれど。本人もわからないらしい。どこが癒しだって感じでしょ。


 今回はさらに愚かなことをするのではないかとママは疑っていて、AoaoにはDennyの散歩をさせていない。でもこの調子じゃ、家の中でも危ないかも。


 左利きだから左手だけは守れ!って言われているよ。本当に気をつけてよね。

12/20/2010

So You Think You Can Walk Together!

 わたしは小さいけれど弾丸スピードのBetty。ひとりで2匹一緒に散歩していて、Dennyがあわててわたしの後を追ったら、たぶんママは綱引きのように座り込むしかない。動いたら大怪我する。パパはかろうじて立っていられるかも。もし、指がリードに変に絡んでいたら、折れるね。


 でも、だれにも会わない道なら2匹で歩けます。ゆっくり話しかけながら行けば余裕。時々練習するけれど、すごく上手に歩けるから、ママもパパもびっくりする。


ご存知、駐車場棟の裏の広い歩道。
ここでならみんな名犬になれる。


 ここで、もし向こうからずっちゃんファミリーやお隣のアポロ&ルカ兄妹が来たら、敬愛するMrs.ハリィやMrs.キックが手を振ったら、カラスか猫がのんきに遊んでいたら、・・・悲劇が起こるでしょう。


 誰にも会わない散歩は人も犬もつまらないから、これはこれで仕方がないということになっている。すばらしくおりこうさんでなくてもいいんだって。仲間に会えて全身で喜ぶ犬たちを見ると、少々寒くても眠くても元気がでるでしょ?当分1匹ずつ1日4回出動してね。


 今朝は、またまた一時預りでこの町に滞在しているイエローラブのファニー(旧名Love)に再会できた。Dennyは初めてのごあいさつ。
 うちのクレートをお貸ししているけれど、住み心地はどうかしら。なぜかDennyが鍵を開けて脱出してしまった謎のクレートなんだよね。この坊主の匂いが残っていたのかな?「遊ぼう!遊ぼう!」って前足で誘ってくれる。まだ2才だもの、楽しまなくちゃ。避妊手術が無事に終わったら遊ぼうね!


 さて、ママは相変わらずアメリカンダンスアイドル シーズン6を録画して、受験勉強の合間にAoaoと観ている。
 土曜日はJakob & Ashleighが、ママたちなつかしのFrankie Goes To HollywoodのRelaxでジャズダンスを踊ったそうだ。白黒の衣装で最高にcoolだって。同じ白黒ならわたしたちもかくあるべし、と言われたけれど。わたしはAshleighみたいにセクシーじゃないし、Dennyもジャンプ力と柔軟性ならJakobに負けないけど、リズム感とスピードは問題外。
http://www.youtube.com/watch?v=UaVFypDhhxs

12/17/2010

The Futon Storeroom

 ぼくは術後ちょっと変化したようにみられているDenny。


 きれいどころのお姉さん犬たちは、ぼくが眼中になくなってしまった。ラブのララもミク&ハナ姉妹も、もうちやほやしてくれない。ゴールデンのメイとJuddyだけだよ。寝転んだり、飛び跳ねたりして歓迎してくれるのは。


 ぼくのことを避けていたデラックスなラブの先輩ルーク兄貴は、初めて自分からぼくのお尻の匂いを嗅いでくれた。生意気盛りの小僧じゃなくなったからかな?デラックスな仲間ってわかってくれたみたい。


 そういえば、ぼくはご近所の匂いチェックにあまり燃えなくなった。用を足す時も、もう足を上げていない。そんな気分じゃないんだな。


 Bettyまで、ぼくのシワシワになったあの部分の匂いをチェックして、微妙にマウントポーズをとっている。やっぱりぼくはこの町の下っ端の下っ端に転落したのかな?自分じゃよくわからないけど。


 というわけでちょっと気落ちしたので、ママが押入れの片づけをしている時、勝手に入り込んで中に引きこもってみました。


ちょうどいいサイズです。
これは落ち着きますな。


 ママのおばあちゃんは昔々信州で小さな旅館をやっていたそうだ。和風旅館と言えば布団に浴衣。ぱりぱりのシーツやカバーの山。本館と新館に6畳ほどの布団部屋がそれぞれあったとか。
 長期の休みにやってきた小学生のママが、こっそり遊んでいたのはそんな布団部屋。大人の背丈ほどもある布団の山によじ登って、漫画を読んだり、禁断のおやつを食べたり。忙しい大人たちは気がつかないのか、気がつかないふりをしていたのか。時々布団の雪崩が起きて、崩れた山を直すのにずいぶん苦労したんだって。


 だから、ぼくが押入れに入り込んだら、ママはなぜか大喜び。Aoaoまで入るって言い出したのには驚いたけれど。君は高3でしょ。


 旅館はとっくに廃業してるから、布団部屋を知らないAoaoにママは同情していた。そういうおかしな場所は子ども時代に必要だからって。
 まあ、Aoaoは小さい頃からおじいちゃんの家に行くと野放しで、家の中好きなところに潜り込んでのんびりしてきたからいいんじゃない?
 マンションは人の距離が近すぎるよね。山育ちのママの意見ですけど。


 さて、犬にとってはどうなんだろう?ぼくの場合、いつもだれかとくっついていますけどね。


 ところで、Bettyは意外に慎重だから、ママが張り切って片づけを始めると近寄らないんだ。押入れなんか覗いたこともないはず。堅物だねえ。
 

12/15/2010

Red & Blue

  わたしはどうせ自分じゃ見えないんだから、首輪なんかどんな色でも素材でも、丈夫で痛くなければいいやって思うBetty。


これは今月Dennyと使っている。
去年Cookieとおそろいでつけた。

 そうもいかないママ。大型犬の首輪は選択肢が少ないから、その分どうしてもがんばってしまうわけ。
 
 一足早いクリスマスプレゼントとして、またまた新しい首輪がやってきた。ペットライフサポートさんに先日オーダーした首輪を、今朝届けていただいたの!

実は単色の首輪は初めて。
(派手好きな家族です。)
今回のこの発色と素材感には納得。
三つ編みはどうやって??

  赤の発色がいいのは伺っていたけれど、こちらの革の匠が、注文後にこっちの方が発色がいいからと変更を薦めてくださった青も、鮮やかですごい!職人魂に感服!


 パウがついていました。

Bettyの首の太さにあわせて
ひとつ内側に穴を開けてもらいました。
ぴったりです。
Dennyはまだまだ大きくなっても大丈夫。

修理をお願いしている名札を
それぞれつけるとさらに見事なはず!

 ゴールデンの長い毛にも負けない存在感でした。
黒ラブに光沢のある赤が映えて、ママは大満足。

 実はママはさらにうれしいことがあった。お届けについて来たドーベルマンの超ナイスガイに、ごあいさつさせていただいたらしい。ドーベルマンをハグするなんて初めてでしょ。

 ドービー閣下、お忙しいのにしつこく抱きしめさせていただいてありがとうございます。わたしたちも、しっかりママの服で匂いチェックさせていただきました。

 うちのママは、でっかい短毛のドイツ原産の犬たちに果てしない憧れがある。ふわふわしたかわいい犬より、筋肉の美しいたくましい犬が好きみたい。残念なことに、うちのパパは彼らを「怖い」っていうんだよね。密かに計画されていた作戦が実行されたら、Dennyの代わりに来るのはワイマラナーだったんだけど。

 まあね、最近は、わたしたちのことを「かわいい」っていうより、「きれい」って言ってくださる方が多いので、ママはうれしいんだよね。ちょっとわたしは赤ちゃん顔なんだけれど。

 おまけとしてクリスマスプレゼントもいただきました。ありがとうございます。
 このおもちゃは、大型犬の飼い主さんならよくご存知かも?わたしたち2匹でさんざん遊んでも決して壊れない、現在我が家が知る限り最強のおもちゃシリーズだよね。この形は初めて見たねえ。

これも赤と青!
 最高のプレゼントはこっち!
うれしくて独り占めするDenny。

 今日は朝からすばらしい日だね!さあ、気合を入れて、怠けていた仕事を片付けましょう、ママ。締め切りですよ!!

12/13/2010

Calming Signals

 ぼくはデニコ・デラックスな生活を始めたDenny。どこがどう違うのかわからないけれど。
くっついて寝ていたいのは相変わらず。

 週末人間の用事で何かと忙しかったママが、犬の世界に戻ってきた。冷たい雨の月曜日の今日は、のんびり犬の本を読んでいる。
 アマゾンで評価が高かったカーミング シグナルテゥーリッド・ルーガス)。届いた時は60ページというあまりの薄さにびっくりしていたけれど、中身は濃いらしい。

 カーミングシグナルは、相手に友好的な姿勢を見せてトラブルが起こるのを防いだり、なんとストレスや不安から自分自身を落ち着かせるためにも使われる、いわば「犬語」なんだ。

 これは先天的に備わったものというより、子犬の頃から犬の群れの中で学習していくものらしい。だからぼくが家に来た頃、Bettyがお辞儀みたいな姿勢で「遊ぼう!」って誘っても反応が鈍かったのは当然。のろまって馬鹿にしたよね、ママ。

最近Bettyがぼくのお尻の匂いで
マウントのポーズをとるのは
どういう意味なんですかね。

 Bettyがときどきむかついて吠えてしまう犬は、もしかするとこの犬語が通じない相手かも。気が弱いくせに、こっちの目をにらみつけながら早足で近づく犬。Bettyはこういう犬たちに怒るよね。たぶん犬友達のいないタイプだからってママは考えていたけれど、ある意味正解かも。でも、大目にみてあげてよ、Betty。

 目をそらす、体の向きを変える、お腹を出して寝転ぶ、あくびあたりまでは有名。でも、カーブを描いて相手にゆっくり近寄る、ひたすら地面の匂いを嗅ぐ、ぺろんと舌を出して鼻をなめるまでもカーミングシグナルだとは、ママも知らなかったでしょう。
 しかも、時として自分に向かってつぶやいていたなんて。「落ち着け、落ち着け、いい子にしていたら何とかなる。」ってね。いじらしくて泣けてきちゃうでしょ。

確かにBettyが床の匂いを嗅ぐと
バトルは終了です。

  この本は、カーミングシグナルを読み取る方法を説明しながら、人間が犬に知らず知らず与えているストレスについて考えさせてくれる。少なすぎたり激しすぎたりする運動。孤独。シーズン中の犬の匂い。騒音。家に迎えたばかりの子犬の扱い。


 なんといっても、筆者はトレーニングやハンドリングで手荒く扱うことを否定している。痛みや恐怖というストレスを与えて犬を支配すると、逆に問題行動やストレス性の病気の原因になるのではと。


 これは大賛成!ときどきパパが「ついて!」ってリードを強く引くけど、正直やってられない。ママが静かに「でにくん」って呼んで、おやつをくれる方がずっといい。呼ばれたらいい子で横について歩くよ。


 ママが「でにお!」って叫ぶ時は、たいてい無視しているように見えるでしょ。実は固まって嵐が通り過ぎるのを待っている。怖いからね。これもシグナルだよ。


 人間は犬の厳格なリーダーじゃなくて、お父さんお母さんでいいいんだって。じゃあ、家族のルールをどう教えていけばいいのか、あまり具体的には書かれていないのがちょっと残念。
 まあ、我が家の「お父さんお母さん」がどうなのかっていうのは、Aoaoにご意見を聞かないとね。どう?


 とりあえずママは、カーミングシグナルをいくつか自分もやってみることにした。いきなりリビングの床の匂いを嗅いでいるママに、ぼくたちはちょっとびっくり。確かにあきれて興奮が収まっちゃうねえ。


ぼくが飛びついたら
無言で背中を向けてください。
「落ち着いて」って意味になります。

アメリカンダンスアイドルで興奮している
ママとAoaoにはどうしたらいいでしょう?

12/09/2010

A Sense of Release

 わたしはやっとバトル解禁で気合が入ったBetty。ママが本気でだめだって言えば、バトルもしないしひっぱりっこもしない。
 ただ、わたしたちに本気に聞こえるためには、人間としては相当気力がいるからね。ママ、疲れたみたいだね、この一週間。

 さて、火曜日の朝、ついに抜糸してもらう。Dennyは優しい先生に引きずられて、ママにもお尻を押されて、やっぱりずるずるすべりながら診察室に入って行った。またしても深刻な顔の並んだ待合室に、ゆるい笑いを巻き起こしてしまったわけ。

 抜糸直前。
緊張感最高潮のぼっちゃん。


 おかげさまで経過もよく、念のため、あと一晩だけエリザベスカラーをつけているようにとのこと。これにはママがものすごくショックを受けた。もう限界に近いくらい、あのカラーに嫌悪感を抱いていたのだ。カラー自体もぼろぼろで限界に近い。


 そこでMrs.ずからお借りしたドーナッツカラーを使うことに。首輪の上にすると位置が高くなって、ぎりぎり届くか届かないかになる。抜糸後は傷口がさほど気にならなくなったようなので、これで十分かも。エリザベスカラーが視界に入らないだけで、ママは本当にすがすがしい気分だって。そりゃそうでしょ。わたしはあんなもの一生つけたくない。
 
 やっとふつうにかわいい弟になった。
エリザベスがぶつかると痛いんだもん。

 さて、受験生の娘の面倒も見なくちゃね。ママはその直後に都内のAoaoの学校へ。わたしたちはパパとの~んびり。実際この日がわたしとDennyの最後の穏やかな日だった。

 翌朝、おもちゃ解禁。ドーナッツカラー解除。新しい朝の始まり!さあ、バトルを開始しますか!
 とたんにDennyの一週間分のエネルギーがぶつかってきて、正直わたしは何度か悲鳴をあげました。悪いのは御曹司ぶっているデニ蔵です。ママは気が抜けて本気で怒らないので、もう止まりません。

 ぱらぱらとおもちゃが散乱し、あちらこちらでラグがめくりあがって、クッションが弾き飛ばされる、いつもの我が家に戻ってしまった。
 ひさびさのブラッシングで
驚くほどの抜け毛がでた。
すごく気持ちいいらしい。


 犬よりややこしい受験の嵐も吹き荒れている我が家。心身の健康のためマッサージチェアの「まっちゃん」(注:ママの命名)がやってきた。小ぶりなサイズでそこそこのマッサージ効果を出してくれる。
 ママ専用と思われていたのに、予想以上にパパとAoaoが気に入っているみたい。暇になると座り込んでいる。


 わたしはエアーが抜ける音が不気味で、「まっちゃん」のことはあまり好きじゃない。Dennyは人間がマッサージ中でも、「ボールを投げて」っておねだりに行く。ねえ、足をはさまないよう気をつけてよ。


 「まっちゃん」は幅が70cmしかない。
キャスターもついているから
ママひとりでも移動できる。


ボールを投げてくれないから
わにの歯が無くなった。
やつあたりですね、Denny。

12/06/2010

The Last Elizabeth

 ぼくは今晩でいわゆる「エリザベス:ゴールデンエイジ」状態が終わるDenny。

 少し余裕が出たママはMrs.ハリィのお家をお訪ねしてきた。ぼくを定期考査中のAoaoに任せて、犬仲間との楽しい午後を過ごしたらしい。Aoaoに見せると怒られるから写真は撮らなかったけれど、すばらしいおもてなしだったとか。

 ハリィ大王が亡くなって、もう1ヵ月。あっという間のような、ずいぶん経ったような。思い出話はちっとも尽きない。ぼくのエリザベスカラーの圧迫から逃れてお気楽になったうちのママは、またもや勝手なことを言いたい放題だったようです。同席されたみなさん、心がやや狭くていささか偏っているママをどうぞお許しください。

ぼくたちには鹿肉ジャーキーを
おみやげにいただいた。
最高です!

 はしゃぎすぎた天罰がしっかり下って、ママはついに結膜下出血が始まった。これはAoaoの中学受験の嵐の中初めて発症した。それ以来、長期間に渡って精神的肉体的に疲労がたまっている時、やっとゴールが見えて少し気が抜けたようなタイミングで起こる。
 ぼくが来てからは初めてだよね。出血が吸収されるまで約一週間ヴァンパイヤ状態で辛抱しなくちゃね。

 ぼくの夕方の散歩で力が入ったら、出血が広がってますます不気味だ。明日はこれでAoaoの学校にいくんでしょ。この時期目が血走った母親は怖いよ。

 ふふふ。過剰にはしゃぐのは、ぼくだけじゃないねえ。さあ早く寝ましょう。




12/05/2010

Vivien Lili??

 わたしは、もう一週間も弟とバトルしないで見守った、超おりこうBetty。ぴっぱりっこしないようにおもちゃも全部隠されたので、本当に地味な毎日だった。


 でも、散歩に出るといろいろなことに出会う。今朝はスタンダードプードルのLiliの新しい家族に会った。Mr.マックがそばで見守って、小学生のお兄ちゃんがみごとに散歩させていた。

真っ白でゴージャスなVivien。
わたしは静かにあいさつしたのに、
Dennyは息が荒くてごめんね。

 それは先日のラブラドールのLoveと同じ保護団体からやってきた、スタンダードプードルの4才ぐらいの女子。2年前引き取られたLiliも同じくらいの年齢だよね。名前はなんとVivien。出来過ぎのネーミングなので、誰がつけたのかMrs.マックに聞かなくちゃ。


 Mr&Mrsマックは亡き黒ラブの王様マックの頃から、我が家とはお互い3匹目のお付き合いになる。Cookieの初恋の王様マックは、本当に大きくて格好よかったんだって。お目にかかりたかったなあ。


 VivienはLiliより一回り大きくて、実に優雅にわたしたちのあいさつを受けてくれた。あまり引っ張らずに上手に歩くとか。聞いている?Denny & パパ?
 丹波の山の中でのびのびと育ったらしいけれど、ここに来るまでどんな事情があったのかしら。でも、このクリスマスは素敵な家族と一緒だね。
 わたしは強気のLiliの妹分のつもりなので、これからVivienにもついて行きます。この町を一緒に練り歩きましょう。でも、Dennyはとろいからお留守番ね。


 さて、朝からこのすばらしいニュースにごきげんになったパパとママは、ひさびさに美術館の旅に出た。


 まずはホテルオークラ集古館で開催されている「マイセン西洋磁器の誕生」。いつもお世話になっているAnny & Judyの飼い主さんの器が貸し出されて展示されている。詳しくは彼女のブログから。改めて拝見すると、本当に品のいいセピア色だったとか。花の繊細な描写は見事。派手な色につい惹かれてしまうママには、いい勉強になりました。


 そしてなぜか、ママは「パグを抱くクリノリンスカートの婦人」という磁器の置物のパグに注目。頭が小さくて足が長い!250年前上流階級の愛玩犬だったというパグも、そのスタンダードはだんだん変わってきたのかしら?


 シックなツリーがロビーに。
すこし背伸びして都心のホテルに足を踏み入れていた
かなり若い頃を思い出したママ。

 20年前友人の結婚式で訪ねて以来のホテルオークラだったので、今度は25年前学生時代に訪ねて以来の根津美術館へ。

 数年前に改築されたそうだけれど、仏像や茶室のある広い庭園はそのまま。南青山なのに紅葉の山の中を散策している気分になれる。
ここは本当にBLUE NOTE TOKYOの近く?
何十年たっても不思議な気分になる。

 鎌倉から江戸にかけての風俗画のコレクション展がちょうど開かれていた。なかでも「舞楽図」の構図の大胆さはすごいらしい。「欲しい!」って言われてもね、パパ。
 それから「犬追物図」にわたしによく似た黒い犬がいるって。ってことは、わたしが獲物?サムライ日本は犬的に間違っている。


 お昼はNEZU CAFÉ。昔のサンルームがあった場所に作ったとか。庭園の紅葉を見ながら軽く食事を取ることができる。極めてシンプルなお店です。


 巨大エリザベスカラーに追い立てられ続けのママには、ひさびさの人間らしい世界だったみたい。さあ、あと2日。抜糸までがんばって!

12/03/2010

Love Lab Love

 ぼくは今日ひさびさに下界に降りてほんの少し散歩したDenny。
 
 朝の猛烈な雨風が収まったら、太陽が顔を出して気温がぐんぐん上がった今日。午後になって風がまた強くなってきた。

 ついにストレス解消にちょっぴり外に出してもらえることになった。うれしすぎて垂直に飛び上がって喜びを表していたら、「エリザベスカラーがはずせない!」ってママは玄関で力尽きてしまいそうだった。

 会う人間すべてにこの喜びをお伝えしたくなったので、誰彼かまわずびょんびょん飛びついてしまった。それで、もう十分運動をしたことにされて強制送還。

 こんどはBettyの番だ。一緒に行けないのが納得できないのでまた垂直に抗議していたら、「抜糸が済んだらしつけ強化だ!」っていうママの魂の叫びが感じられた。もしかしたら、けっこう怒っている??気のせいだといいんだけれど。

お正月明けに引っ越してくるお姉さん。
今はぼくには刺激的過ぎるから
会えないんだって。どうして?

 ぼくにつきあってバトルもキャッチボールもずっとしていないBetty。Cookieの闘病中もつきあってずっと地味に暮らしていた。家族思いの次女なんだ。

 そんなBettyが散歩中ばったり出会ったのは、保護団体から引き取られる予定のイエローラブの2才の女子、Love(仮名)。キャバリアのリリンの妹になるんだって。

 リリンも数年前に保護団体から引き取られてこの町にやってきた。当時よりもずいぶんたくましくなったリリンだけれど、まだまだ繊細。飼い主さんはどうせなら彼女と気の合う犬を保護団体から引き取って、新しい家族にしようと探していたんだって。ついにめぐり合ったのがこのLove。

 倒産した繁殖業者に飼育されていて、怪我をしても放置されていたらしく首に傷跡が残っている。でもなんて人なつこくて犬なつこいラブだろうって、ママは大喜び。とても美人で礼儀正しい。

 Bettyは彼女も自分より上位の犬だとわかったみたい。つつましくごあいさつしていたら、けっこう気に入ってもらえた。「ねえ、遊ぼう?」って誘ってくれたんだって。他の犬たちも次々とごあいさつに来たんだけれど、Loveは実にフレンドリーに対応していたそうだ。

 今回は保護団体の人がお試しで連れてきてくれたので、すぐ帰ってしまう。避妊手術が済んだお正月明けに本当にこの町の犬になるらしい。今日偶然Bettyたちが会えたのはすごくラッキーなんだって。

 ぼくもお会いしたかったんですけど。ヒート中だから術後すぐのぼくにはよろしくないって、どういうこと?ねえ?