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9/04/2010

Open The Door

 ぼくは後1本でおとなの歯が勢ぞろいするDenny。足腰の筋肉も地道に増強中なんだ。

最後の赤ちゃんの歯だ。
ぐらぐらしはじめている。

 朝5時、パパがゴルフに行く前に、さっとドッグランに行くことになって、「トイレを済ませなさい。」ってサークルに入れられた。とっくに済ませたBettyは「愚図ねえ」って顔で、偉そうにママの後ろについていった。

 事件が起こったのは、ママが廊下でお散歩バッグを装着するわずか数10秒だった。パパはもう靴を履いている。
 置いて行かれたらと想像するだけでもがまんできないぼくは、サークルの扉に前足をかけ、全体重もかけ、ジャンプ!・・・できるはずもない。
 しかし、なぜか大きな音がしてドアが開いた。

 「何??」って、早朝にありえない大声を出してママとBettyが駆けつけてきた。
 「ちょっと出てみました♪」って、ぼくはかわいい顔をしてみせたんだ。

見事!
怪我がなくてよかったということにしましょう。
ママは脱力感いっぱい。
ここで留守番させなくてよかった・・・ってさ。

 動揺するママに突進して、突き倒しちゃったよ。口をなめるのはごめんね、ごめんねのカーミング・シグナルなんだけれど、さらにダメージを与えちゃったかな。怒ってないよね、ぼくのこときらいじゃないよね。ぺろぺろぺろ。

 Bettyはフリーズしている。彼女は想定外のことが起こると、いつも固まるんだ。ママの精神的衝撃に強く反応している。

初めてサークルに入った日が懐かしいねえ。
ぼくはこの隙間から抜け出ちゃうって
Mrs.ずに警告されていたんだよね。

 ママ、気を取り直してよ。ぽっきり折れた扉のはじっこを修理すればいいんだよ。まだ使えるからいいじゃない、たぶんね。