わたしは政治的に正しい行動を取りたいBetty。空気読んで動こうね、Denny。
秋晴れの朝、わたしたちはそろってシャンプー。おかげで朝ごはんは遅れるし、すごく眠くてたまんないし。
だいたいドライヤーなんか、冷風でも大きらい。Dennyがいつも使っているから、ずいぶん慣れたけれど。
まとめて2匹手がけたママは、シャンプーそのものでもけっこう疲れて、その後の洗濯物の山にも消耗した。
いいお天気だからって張り切って、なにもかも洗い過ぎだと思うよ。洗濯が趣味だからしょうがないけれど。
これ、寝ているDenny。
また毛が増えた気がする。
なぜか小さい椅子に大きなDenny。
小さなわたしは大きな椅子。
いつもこの組み合わせ。
ひと段落した後おとなりを訪ねたママが、いきなり黒ラブルナ姉さんを連れて帰ってきた。どうしても入りたいって、うちの玄関前でお座りしたんだって。どうも前から我が家に興味津々だったみたい。
心がゆれるわたし・・・。
隠れて見ています。
犬の世界の力関係ははっきりしている。ルナは格上だ。底辺でのんびりしていたCookieとは違うってすぐわかる。何もされていないけれど、わたしにはわかる。
ルナが我が家をじっくりチェックしていく。慎重だけれど、びくびくしていない。知らない人間にもおびえたりしないで友好的で礼儀正しい。強くて立派なラブ姉さんがやってきた。
こういうときは、ひたすらおとなしくいい子でいるに限る。
どうぞごゆっくり。
お邪魔はしませんから。
もちろん目をじっと見たりしません。
そんなわたしの外交努力なんかDennyには通じない。「うちに来たからには遊んでもらうからね!」ってかぶりついていく。無謀な!お姉さんは余裕でかわしているけど。ついには取り押さえやすいよう首輪をつけられた。
しばらくしてお隣さんが、ゴールデンのアポロ兄さんを連れてお迎えに来た。4匹でにぎやかにごあいさつしているうちに、よーくわかった。
この兄妹にはかなわない。我が家チームは全く相手にならない。完全にリーダーのアポロと、自分の家族が来てますます心強くなったルナに我が家は占領されている。ドッグランで会った時とはまた違う。
すっかり気後れして、部屋の隅っこに小さく丸まって弱小国家気分を味わっていたら、人間たちがかわいそうにって抱きしめてくれた。
そうだよね、一番小柄なのはわたしだもの。もっともっと甘やかして!
「誰も何もしていないのにお馬鹿さんねえ。」って、ママは気弱なわたしがかわいいって。弱虫でもいいのね。
まだちゃんと空気が読めないDenny。
何をしても許されると思っている。
あいかわらずDennyは能天気に誰にでも甘えている。そろそろパピーじゃなくなるんだから、外交手腕を磨かないとね。お散歩でも家の中でも、おとなのつきあいを覚えてよ。
実におかしなわたしたちの反応だったけれど、おとなりさん、あきれずにまた来てね。実際のところ、子分にしてもらっちゃうと相当心強いし。
夏が過ぎてこの町の犬の番付がどう変わったか、これからますます気が抜けない感じ。
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