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8/09/2010

Le ballet des animaux

 ぼくは、雨の朝は機嫌が悪いDenny。

 ちょっと涼しくて気持ちがいい朝だけれど、雨では散歩は延期になってしまう。Bettyは、散歩の合図が出ないかと人間の一挙一動を執念深く追いつつ、ストレス解消にぼくと激しく戦う。戦い終わるまで、朝ごはんが出なかったのも不愉快だ。

 ママは、昨日パパと出かけたシャガール展のカタログを見ては笑っている。

 シャガールのロバの顔は、ぼくにそっくりなんだって。大きな頭に大きな目で、ちょいと無表情。つまり、とらママのこどもたちは、みなシャガールのロバ。
 ちなみにBettyのまなざしは、やたらに空中に浮かぶニワトリ、もしくは、にやにやしている羊に似ているらしい。つぶらな眼だけれど、少しだけきついんだ。

どうしてぼくたち、ロバやニワトリになるわけ?

 シャガールに、こういう連中が出てくるオペラ「魔笛」の舞台デザインを任せたメトロポリタン歌劇場って、かなり妙だと思う。

舞台の準備デッサンが面白い。
「動物たちのバレエ」の脱力感。
「夜の女王」の王冠には金紙が貼り付けてある!

 上野の東京藝術大学大学美術館のあたりは、真夏でも趣がある。帝都と呼ばれていたころの東京の名残があるからかも。
 それにしても、ママはすぐ近くの東京都美術館が改装中なのが寂しいらしい。大学生のころから1番訪ねた美術館じゃないかな?

 ずっと美術部だったママは、高校生の時シャガール風の絵を描こうとして挫折した。あの冗談みたいな構図を自分のものにすることもできず、巧妙に真似したつもりの青い色の使い方も、相当痛い感じだったらしい。
 以来、油絵は描いていない。美大もあきらめた。

 30年経って、シャガールっぽい犬たちと暮らしているなら、まずますでしょ。